私の名はセスト!変態エロフなどでは無い!断じてっ!違うのだ!
chomocho@処女作執筆中
第零章 異世界への目覚め
神皇歴2659年11月14日
第xxx話 プロローグ
「私の名はセスト!変態エロフなどでは無い!」
な、何なのだ、この男は!?
私が……変……態……?
変態、だと?
……いったい、何を馬鹿な事を!
それに、エロフとは何だ、エロフとは!?
「断じてっ!違うのだ!」
だが……だが、だがっ!何故なのだっ!?
この男に、変態だと罵倒される度に私は……っ!!!
こうして強烈に、この身にブチ込まれる度に私、私は……。
へ、変……態……なの、か……!?
そんな……そんな筈は無い!断じてっ!無いっ!
「私の名はセスト!変態エロフなどでは無い!断じてっ!違うのだ!」
「うるせぇ!変態がっ!だったら、稽古中にっ!打ち込まれる度にヨダレを撒き散らすな!あっ!馬鹿、おい!汚ねぇな!?」
嗚呼っ!
い、今、そんなに罵倒されてはっ……あぎぃっ!?
く、来る……!!!おほぉっ!?
来るっ……来る、来たっ!?!!!?
◆
この物語は、重度の被虐趣味を持つ、変態エロフの物語。
しかし、この変態、セストにはその自覚が無かった。
自覚が有ろう筈も無い。
ある時、セストが知る事では無いのだが、地球からやってきた、とある転移者に出会った事を機にして……徐々に、自覚していく事となる。
この物語は、そんな変態エロフが、変態だと自覚するよりもずっと前、未だ少女だった頃から始まる、物語。
不幸な、しかして少女の運命を決定付た、とある出来事。
それを含めた、この物語は、変態エロフの冒険譚。
とある、転移者と出会うまでの、回顧録。
──いざ、開演。
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