第13話 装備2

次の日、安定の<デイリークエスト>を完了する

忘れないうちに<フレンド>から<サヤ>を開き、動物用の装備品の事を聞く


「よし、ちゃんと聞いといたからなネア」

「にゃ」


サヤからの連絡を待つ間初級回復薬の生産に入る、作っては瓶に詰め、作っては瓶に詰めを何回も繰り返す、気づけば夕方、100本以上の生産に成功していた


「ん~、疲れた!」


腕を伸ばし伸びをする、初級回復薬の作成はあまり魔力を使わないが少しづつ魔力を流すため集中力が必要だった


「あ、サヤから連絡来てる」


<フレンド>ー<サヤ>


アユム:すまない、動物用の装備品を探してるんだが知らないか?

サヤ:知り合いに1人居るわ、回復薬を納品時に紹介すればいいかしら?

アユム:頼む!明日には納品できる

サヤ:分かったわ、準備してる


流石は生産クラン(自称)だきっと多くの生産職の知り合いがいるのだろう

加入した甲斐がある

明日持っていく初級回復薬を100本<アイテム>に入る限界まで入れる、この内50本をクラスギルドで売り、50本をクラン(自称)に納品だ


次の日、朝からクラスギルドに行く


「ローズさん、昨日ぶりです」

「あんたか、今日はどうしたんだい?」

「初級回復薬50本の売却を」

「50本!また頑張ったね~、カウンターに出していきな」


カウンターに初級回復薬を出していく、出していくそばからローズが鑑定し仕訳けていく


「流石、前回同様、全てAランク前回同様1本5000、50×5000で25万シルだよ」

「スライムの核とCランクの魔石10個ずつ買いたいんだが」

「スライムの核は1個100シル、Cランクの魔石は1個500シル、10個ずつで5千シルだよ」


会計を済ませクラスギルドを出る、生産の宴の建物に向かうそのすがら魔物の素材を買いあさっていく、これが中々面白く、植物の一部や、瓶に入ったクリスタルの目、常に濡れている羽など、不思議なものが沢山ある、そんなこんなで建物に着くとサヤが待ち構えていた


「おはよ、待ってたわ」

「おはよ、何処に出せばいい?」

「そこのテーブルに出して、鑑定していくから」

「分かった」


テーブルに出していくと何処からともなくエルフが現れ、鑑定していく


「すごいですよ!全てAランクですよ!」

「お、おう」


このエルフすごい勢いだな軽く引く


「あら、思ってたよりも凄腕ね?」

「思ってたよりは余計だよ」

「報酬は何がいいかしら?欲しい物でもある?シルでもいいけど」

「じゃあ、ネアの装備買ってくれよ」

「ネア?その子こと?」

「そう、かわいいだろ?」

「にゃ」

「あら、かわいいわね」


かわいいと呼ばれ嬉しそうにネアがサヤに頭をこすりに行く

サヤは嬉しそうに頭をなでている


「じゃあ、約束していた人の所に行くからついてきて」

「了解、行くぞネア」

「にゃ~ん」


建物を出て10分ほど歩くと、ッカン!ッカン!ッカン!とリズムよくなっている鍛冶場につく、周りには特に何もなく空き地にポツンと1軒建っている

サヤは何も言わずに中に入っていく


「ここで待ってて、呼んでくるわ」

「分かった」


中は、首輪や鉄製の爪が所狭しと乱雑に置かれている、ネアは珍しいのか辺りの匂いを嗅いだりしている


「気になるか?」

「んん」

「お待たせ」


サヤが革製のエプロンと手袋をし丸い耳をした狸の獣人を伴って奥から出てきた


「初めまして、鍛冶師のポルンです、そこの子の装備ですか?」

「初めまして、錬金術師のアユムです、そうです名前はネア、この子の耐暑装備を探していましてありますか?」

「ええ、耐暑耐寒装備は人気ですからね、たくさんありますよ、これとかどうですか?」


名所:雪の首輪

   雪のゴーレムの核から作り出された首輪、雪の結晶がついている

   耐暑+2

品質:B

作成者:ポルン


「この子は暑さに弱そうだから+2の高品質をお勧めだよ」

「おお、正に欲しかった効果!、ぜひ此れをください!」

「5万シルだよ、サヤさんに請求したらいいんだね?」

「ええ、私に請求して」

「了解」

「今後の為に<フレンド>いいですか?」

「もちろん」


ポルンと<フレンド>登録し、購入した首輪をネアに着けると嬉しそうに見せびらかすように胸を張る、にゃんにゃん言いながらご機嫌な様子だ

ポルンとサヤも微笑ましくネアを見ている


「似合うぞネア」

「にゃ~ん」

「フフフ、可愛いわ」


その後、サヤは用事があるとかでポルンの鍛冶場で解散しアユムは自分の島に帰還する


「よし、装備は整った!明日はクラスギルドで言っていたダンジョン探すぞ!」

「にゃ!」


今日は明日のダンジョン探索の準備の為にクラスギルドで購入した知識の確認をしなければ、まずは明かりの魔道具の作成だ錬金布にスライムの核2つ鉄のインゴット5個Cランクの魔石1つを並べ完成形をイメージし<錬金術>を使うすると全ての物が液体化し懐中電灯の様な形になっていく


名所:魔道懐中電灯

   魔道具の懐中電灯、素材がいいため品質が良い

品質:B

作成者:アユム


「完成だ!」


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