番外編~レジェンド編 TAKE2~

(暗転した舞台が明るくなる。何やら揉めているスタッフたち)


M あれ、どうしたんだろうねぇ?

T なんか、揉めてる?


(舞台に出てくるふぇいますの二人と、番組プロデューサー)


YODO P だ~か~ら、お前たちの芸はそんなもんじゃないだろう、ってんだ!

ツキ そんなのこっちだってわかってますよ!

YODO P だったらなんでもっとはっちゃけない!?

ヨド だって兄さん、今のご時世、コンプライアンスとか色々、

YODO P ばっかも~~ん!!


T 今、兄さん、って言った?

M 確かにあの二人、似てるけど…

T もしかして…

M 双子!?


YODO P せっかくツキが帰国して、久しぶりの再結成だろう? 今やらないで、いつやるんだ!

ヨド でも、あんまり激しいのはテレビ的には…、

YODO P 俺は! 俺はお前たちの笑いのためならいつだってこの首を差し出す覚悟だ

ツキ ヨド兄…。私たちのために、そこまで…

ヨド ……わかったよ。もう一度…もう一度だ!!

YODO P それでこそ、我が弟だ!!


司会者 えーっと…え? TAKE2…ですか?

YODO P 悪いね。お客さんたちも、いいかな?


T 見たい~!!

M やれやれ~!!

(拍手が起こる)


司会者 じゃ、改めまして…本日のトリを飾るのはこの二人。「ふぇいます」!!


(歓声と拍手)


ツキ オラオラオラ~、ツキ様の帰国記念じゃ~~!

ヨド ツキさん、のっけから言葉が汚いな

ツキ なにをしゃらくさいこと言ってるか! ここはジャパンだろ!

(手にしたハリセンで、パーン!)

ヨド 痛! いきなりなにをするかっ

ツキ 私は今、気が立っている!

ヨド 突然どうした!?


ツキ SNSに美味しそうな飯ばっか載せやがって! 鷹仁、aoi、UD覚えとけよっ!!

ヨド 駄目ですよ、固有名詞! しかも突然!?(止めに入る)

ツキ 愛があるから問題ない!(すかさずヨドにハリセン)パーン!

ヨド さっきより痛い!

ツキ 私は!! 美味しいものが!! 好きだ~~~!!

ヨド どんな告白!?


ツキ そんなことよりこれだ。(ぽっけから長いゴムを出す)

ヨド それは?

ツキ ヨドの口に入れる(口に突っ込む)

ヨド モゴゴ

ツキ 走る!(舞台端まで走る)

ヨド (大急ぎで後を追う)


ツキ なんで追ってくる!?

ヨド (口からゴムを取り)これ、痛いから! 鼻水出ちゃうから!

ツキ 鼻水出してナンボだろう! ほれ!(咥えさせ、走る)

ヨド モゴッ(咥えたまま後を追う)

ツキ (ハリセン、パーン)ついてくるな~!

ヨド ふぇっらいやらっ!(ゼッタイヤダ)


(ツキ、舞台を降り客席へ走る。ヨドがそれを追う。きゃーきゃー客席がざわめく)


T うわぁぁ、こっちに来たよみかりんっ!

M やぱいって~!


ツキ (ゴムから手を離す)パチーン!

ヨド いてぇ~!

ツキ うはははは、ゴムパッチン最高!

ヨド おのれ、このままでは済まさんぞ!


(ヨド、ツキに向かっていくも、すんでのところで躱されハリセンを食らう)


ヨド ぬおっ

ツキ お前が神なら私は仏じゃ~~!

ヨド ちょ、俺まだ「俺は神なのに」って言ってないだろがい!

ツキ おそーーい!(ハリセン、パーン)


T カオスだ…

M さすが、ド突き漫才のレジェンドだよね…


ヨド ん? おお、お前たち、みかと~り☆か!

ツキ なぁにぃ?

ヨド よぉし、お前らも舞台に上がれ!

ツキ 行くぞ!

T えええ!?

M むりだよぉ!


(舞台の上に連れていかれる二人)


ヨド ゴムバンは好きか?(ニヤァ)

M (頭を激しく振る)

ツキ それはヘドバンじゃ~~!(ハリセン、パーン!)

T みかりんがっ、みかりん渾身のボケがぁぁ!


ツキ お前たちのネタなら知ってる! 私も出来るぞ!

T  えええ!?

ツキ ミュージック、スタート!!


――舞台の照明が落ち、赤や青の派手なスポットライトが回る



(ドンドンドンドン、パラッパラッ)


あ、それっ あ、それっ、あ、それそれそれそれっ! ←よさこいっぽい動き


レジェンド「ふぇいます」(ハイ!) 再結成だよ!(イェ~!)

思っていたより(ハイ!) ハリセンいい音!(ワォ!)

淀川「かみ」なら(ハイ!) 私は仏じゃ!(きゃっ)

SNSには(ハイ!) 飯テロいっぱい!!(デスヨネ!)


ハイ! ハイ! ハイハイハイハイ!


ゴムパッチンなど!(ハイ!)

若い子知らない?!(ハイ!)

ネットでググれよ!(ハイ!)


それそれそれそれっ!


漫才やるなら?!(ハイ!)

理性はいらない!(ハイ!)

コンプラ廃止だ!(ハイ!)


それそれそれそれっ!


(ドゥ~~ン)←決めポーズ


T おおおお、(拍手)

M パワフル~(拍手)


ツキ お前もやらんかーい!(ヨドをハリセンパーン!)

ヨド よっしゃ! じゃ、俺もっ…、


(CMに入る)


ヨド って、お~~いっ!


YODO P はい、OK~!!

ヨド え!? 俺はっ?

YODO P あ、もう時間だから

ヨド そんなぁ…

ツキ またの機会に、だな!

ヨド ……こうなったら、でやるしかないなっ

ツキ 続きは近々

ヨド YODO.COMにて配信だぁ!!


(暗転)



*・:..。o¢o。..:・*・:..。o¢o。..:・*・:..。o¢o。..:・*・:..。o¢o。..:・*・:.


二人の漫才は、そのうちご本人が書く予定です。

皆様、お楽しみに!∑d(・ω・*)ネッ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る