第2話 妹との危ない関係

 オレはニヤニヤと笑顔を浮かべる妹から目線をそらさない。手には注射器がある。ちくしょう、オレに何かを注射する気だ。


「お兄ちゃん、危ないことをしようね?」


「何をやる気だ⁉️」


「それはね♡」


 オレは死を覚悟する。ちくしょう、危ないことをしようってなんのことだよ⁉️


「お兄ちゃん? お熱はないかな? 女医であるあたしになんでも言ってね?」


 え?


 どういうわけだ⁉️


 危ないことをしようって、お医者さんごっこのことかよ⁉️


「なんでも言ってね? お兄ちゃん♡」

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