澱の置き場所
紫まつり
梅しごと
同じ言葉でも
わたしは、心ふるえて涙あふれるものだと
あなたは、心にぽっかりと大きく空いた穴なのだと
「かなしい」
そんなことを思いながら、青梅を磨く
淡い黄緑の奥の深い青色に、わたしは泣きそうになるけれど
あなたはどうだろうか
遠い遠いあの人を想うのだろうか
ぴかぴかのガラス瓶に、青梅と氷砂糖を
いずれ生まれる黄金色の液体が
あなたのかなしい心に
どうか寄り添いますように
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