第8話 魔力暴走をおこしちゃお☆ 1
すみません。更新遅くなりました。少しいろいろと忙しくて……
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「――というわけで、よろしくヴィオラ嬢。私のことは先生と呼んでくれ」
魔力適性検査から数日後。
……あの後私は、強制的にレイク=ライナー氏に魔術を教わることになった。
まあレイク=ライナー氏が教えられることは風魔術と音魔術だけなのだが。
「早速、魔術のことから説明を始めるぞ。魔術とは――」
どちゃくそ話が長かったので話をまとめると
・魔術とは魔力と術式を用いて行うもの
・魔力の最大量は基本的に増えることはない
・それぞれの魔術には特性がある(ちなみに風魔術の特性は不可視)
……たったこれだけの説明で、話を長くするってある意味才能だと思う。うん。
そしてついに出たな。魔力の最大量を増やすことについて。
基本的に増えることはないってことは、裏を返せば例外があるってことだよな。
「先生、魔力の最大量は基本的に増えることはない……って言ってましたけど、『基本的』にってことは例外があるんですよね?」
「……ああ。だけど狙ってやれるもんでもないし、もしできたとしてもおすすめしないぞ」
「……そうなんですか。でも一応聞いておきたいです」
「そうか。なら説明してやろう」
またまた話が長かったのでまとめると
・魔力の最大量が増えることは基本的にはないが、例外がある
・その例外というのが魔力暴走から生還すること
魔力暴走というのは
器の限界を超え、魔力の素【魔素】を体内に取り入れることで起こる魔力の暴走
そこから生還できれば、魔力をためる魔心臓が大きくなり強度が強化され、魔力の最大量が増える
……のだとか。
うーん、つまり魔力の最大量を増やすには〝魔力暴走〟というのをおこさなければならないのか。
魔力暴走を意図的におこせるかどうかは
《可能です》
――だそうだ。
「本当に危険だから意図的に魔力暴走をおこそうとか考えるなよ」
レイク=ライナー氏が私の顔を見て心配そうに言う。
「ええ、やるわけありませんとも」
――授業後
というわけで早速魔力暴走を意図的におこそうと思う。
ええ?さっきやらないって言った?
そんなのだれが信じるというのだ。嘘に決まっているだろう。
《問題ないです》
ほらね?
だから絶対大丈夫なのだ。
よし、魔力暴走を始めよう。
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