第15話 好きだったのよ貴方…③
俺の告白に誰もが無言だ。
その場にいなかったトビ男以外のみんなも匿名掲示板やツギツギのニュース枠で大体のことは知っていただろうけど……
あの時『しまった💦』と思ってすぐに枠を閉じたけど、翌日枠を開いてからは誹謗中傷の嵐だった。
〚今まで出会い厨キモイとか言ってたくせに〛
〚裏で投げ師と繋がってたんだwww〛
〚色恋営業((꜆꜄ ˙꒳˙)꜆꜄꜆オツオツオツオツオツオツオツ〛
あらゆる言葉で罵られるのに疲れて…俺は一旦、無期限休止って道を選んだ。
当日に起きた事を話してトビ男に間違いが無いかを確認する。彼からのOKを貰うと大きなため息がひとつ……
『ねぇひとつ聞いていい?』
モルだ。
『元々アヤコとレオくんってカレカノだったの?それでピノコにヤキモチ妬いたの?それともホントに色恋営業だったの?』
『うん…。そのあたりも僕は知らないからレオくんには聞いてみたかった事ではあるよ』
トビ男がそれに続いた。
色恋…そんなつもりは無かった。でもそう取られても仕方ないかもしれない。
もう1度深呼吸して、俺はスマホに向かって口を開いた。
『なぜこうなったかをできる限り正確に伝えようと思う。ただコレを聞いて自己弁護に走ってるととるかは皆んな次第だけど……』
『メルモ以外は覚えてるかな?俺が1番高いランクに上がって最初のイベントの時の事…』
大手と言われるランキング常連の中にあってぽっと出の新人の俺。
当然誰もが俺がランキングの下位に居るものと予想していた。ただアヤコ以外は……
アヤコの投げ方は応援というのを越えてもはや執念に近いものだったと思う。
そんなアヤコの力で1位にはなれなかったものの3位に入る事ができたんだ。
いつもならお礼としてボイスメッセージを送るところだけれど、正直それだけでは申し訳ない気がしていた俺はアヤコにDMを送った。
〚この間はたくさんの応援ありがとう。感謝の気持ちとしてこの前のイベントの景品でもある猿田博士のぬいぐるみを送りたいんだ。差し支えなければ住所と名前を教えて欲しい〛
猿田博士はこのサイトのキャラクターのチンパンジーだ。正直男の俺が持っててもしょうがない代物だ。
アヤコからはすぐに住所を知らせる返信が届き俺は『いつもありがとう♡』と書いたカードを添えて彼女宛に送った。
それから1週間後の土曜日……
仕事を終えて自宅のアパートに近づいたその時だった。
『レオ!』
声をかけられ振り返った先には見知らぬ女性が立っていた。
『リアルでははじめましてね。アヤコよ』
そして……
『うふふ♡来ちゃった』と……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます