二人と2匹のお話し
雪と凪
第1話253回目の任務
私の名前はエル、少なくともこの星の原生生物からはそう呼ばれている。
私がのこの星での任務を担当して通算253回目で、今回の任務はすでに15年目だ、
私の任務は母星からの指示で注目すべき生物の個体の動向を調査し、報告すること。考えを理解しつぶさに報告をしている、
今の監視対象とは先にも言った通り15年の付き合いとなる
監視対象は「2345511729」と呼ばれている存在だ、もっとも私は面倒くさいのでケイと呼んでいるこれは彼らの呼称をもじったものだ。
ケイとの出会いは今も鮮明に覚えている
私はしばらくの休暇を経て新しい任務に付くべく
数人の仲間と新しい任務先を選択する神聖なる待機所にて迎えが来るのを待っていた。
一人、二人と仲間が旅立っていく中私ともう一人だけはいつまでも迎えが来なかった。
さすがに私は不安になった。長い経験の中ではじめの出会いを失敗すると高確率でこの星の自然の中で生きていく状況になることが多いからだ。生きていけないほど過酷ではないが、なかなかに骨が折れる人生確定となる
数日迎えが来ない日々が続いたが、気がつくと天井が閉じられ激しい振動が待機所を襲った。どうやら私達は待機所ごと移動させられているようだった。
しばらくして、振動が収まると天井が開いた。あまりの眩しさに瞳孔を締める。
「かわいい」と言う声とともにここの生物が覗き混んできた。後でわかった事だかこれはケイの姉にあたる生き物でエイだと言うことだった。
エイは迷わずもう一人を連れて行った
今回はだめだったか、私は覚悟を決めた。そんなとき声が聞こえた。「えっ?私この子確定」
「そうよ」
そう言って覗きこんでくるこの星の生き物。
彼女は何も言わず私の頭やら背中を優しくなでてこう言った。
「うちの子になる?」
私は一言 迷わず「なる!」と、返事をした。
これが私がケイの家にやっかいになる出会いだった。
残り物には福があると言うこの星の言葉がある
今思い返さなくとも、私は運がよかったのだ。
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