錦帆賊と荊州水軍
劉義賢より、弘農を取ることを頼まれた甘寧は、劉琮と文聘にこの話を打ち明けるため、文聘の邸宅に向かったのだが。
そこで見た光景は、劉琮が疲れ果てて、失神しているにも関わらず腰を降り続けている文聘であった。
甘寧「おい、文聘。お前なぁ。ちっとは加減してやれよ。おーい、劉琮。だいじょーぶか?反応ねぇじゃねぇか!この馬鹿野郎が!」
文聘「劉琮のことを見ているだけで、気持ちがどうにも止められないのだ」
甘寧「スッキリした顔してんじゃねぇよ!」
劉琮「文聘〜、もっともっと私を壊して」
劉琮の寝言のような声を聞いた文聘に再度火がつき劉琮を抱え上げて、後ろから強引に突き入れて、腰を動かしていた。
甘寧「あ〜、やめろやめろ。人が来てんだろうが!この馬鹿が」
劉琮「文聘の赤ちゃんの素、全部私に私に注いで〜」
文聘「フォォォォォォォォォォ!!!!」
甘寧「野生の獣か!男として好きな女からそんなこと言われて嬉しいのはわかるが理性を保て、この馬鹿!というかお前の大きいな。俺のより、って何言わせんだ!話があって来てんだろうが!俺は客。今日は客。劉琮のお守りじゃなくて客だって、言ってんだろうが!」
しばらく経って、落ち着いた劉琮と文聘が甘寧に正座させられていた。
甘寧「励むのは良い。義弟だって、養子に迎えて可愛がってる劉琮の子供が見たいだろうし、そのために回数も大事だ」
劉琮「じゃあ」
甘寧「おい、劉琮!話は、最後まで聞こう、な?」
甘寧は劉琮がじゃあと言うのを聞いて、また始められたらかなわないと怒気を強めた。
劉琮「はっ、はい」
甘寧「盛るなとは、俺だって言ってねぇよ。でも、時と場合ってあるよ、な?」
劉琮「はっ、はい」
甘寧「じゃあ、何処が間違えてたか賢い劉琮にはわかるよ、な?」
劉琮「甘寧将軍が訪ねてくださっていたのに、失神していたとはいえ寝言で仲業のことを誘ったこと」
甘寧「宜しい。その後、突かれて意識が戻った時にも煽ったよ、な?」
劉琮「本当に申し訳ありませんでした。仲業といられるのが幸せで、我を忘れていました。甘寧将軍に謹んでお詫び申し上げます」
甘寧「宜しい。じゃあ、俺はこれで」
文聘「あの甘寧将軍?何か話があって、こちらに来たのでは?」
甘寧「そうだったわ。お前らの変態行為で、頭飛んでただろうが!」
劉琮「自分が忘れたことまで私たちのせいにするなんて、理不尽すぎます!」
甘寧「うるせぇ。女に磨きがかかって生意気になりやがって」
そこに蒯越と蒯良が入ってくる。
蒯越「甘寧将軍、もっと怒ってやってくだされ」
蒯良「最近では、ワシらの目を盗んで、船底で行為に及んでおったことも」
劉琮「はわわ。あれは、ちゃんと全員に指示出した後だったし、仲業の匂い嗅いでたら堪らなくなっちゃって」
文聘「俺もですよ劉琮様の匂いを嗅いでいると無性に抱きたい衝動が湧き上がってきて」
劉琮「もう。仲業ったらぁ。あっ。当たってるよ仲業」
文聘「もう一度」
劉琮「うん」
甘寧「じゃねぇよ!話を聞けよ!まぁ、今まで劉琮は、男として育てられてた訳だし、文聘はそれを知りつつも男として接していたわけだよな。その跳ねっ返りの反動だろうとは思うんだがよ。流石に、何処でもはやり過ぎだ。職務中はやるな。良い、な?」
劉琮「はっ、はい。頑張ります」
文聘「耐えることにする」
甘寧「はぁ。ったくよ。で、何話しに来たんだ俺は」
蒯越「数日前に劉丁様が訪れた件ですかな?」
甘寧「そうだ。それだ。俺たち錦帆賊と荊州水軍の合同で、弘農を落とそうと思ってな。協力を取り付けに来たんだった。流石、蒯越のオッサンだぜ」
蒯越「全く、貴方も人を怒る前にその態度をですな」
ピチャピチャと音がする方を見ると、劉琮と文聘が濃厚な口付けをしていた。
蒯良「このたわけが!先程、甘寧将軍に言われたばかりであろうが!」
劉琮「ひゃ、ひゃい」
文聘「面目なし」
甘寧「いっそのこと。我慢できねぇなら2人を離しちまうのも手か」
劉琮「それだけは、それだけは勘弁してよ〜甘寧叔父様〜」
甘寧「こんな時だけ、そんなこと言うんじゃねぇよ。あっ。そういや義賢の奴から、こんな話を聞いたな。お互い、数日我慢した後にやるとより燃え上がるってな」
劉琮「叔父上が!?仲業、一緒に我慢しよう!」
文聘「劉琮様のためなら」
甘寧「義賢の話なら聞くのかよ!で、何だっけ?そうだ。どうやら義賢の奴がな。どうも、もう先が長く無いらしくてよ。主要都市を波状攻撃で落としたいらしいんだわ。協力頼めるか?」
全員が何言ってんだと甘寧を見つめるのを見て。
甘寧「俺、なんかやっちまったかな?」
劉琮「叔父上の先が長くないってどういうことですか!?」
文聘「劉丁様は、我らの恋路も応援してくださった恩人、説明はしてくれるんでしょうな甘寧将軍?」
蒯越「そんな大事なことを何故、隠されていたのだ。詳しく話すのだ」
蒯良「その話は、本当か?詳しく説明を願おうか」
詰め寄られる面々を前にやってしまったと思う甘寧将軍であった。
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