第11話 切り裂く


「甘く見ていた…まさか女の方がこんなにも強いなんて…」

「いいからさっさと立ってくださいよぉ〜。それとももうギブ?」

「立ったらすぐに首をはねられそうだ…な!!」

エンスの消防士はそういうと同時に座ったまま左手のガトリングガンを放った。

「コペル!!」

叫ぶシノハラ、無理もない、至近距離からの銃の連射など避けられるはずがない。

しかしコペルはその弾丸をかわそうとはしなかった。全ての弾丸を目にも止まらぬ速さで切り裂きながらエンスの消防士の方へ突っ走っていったのだ。

「そんなバカな…やられる…こうなったらロケットランチャーで…ギャアアアア!!」

全ての弾丸を切り裂いたコペルはそのままエンスの消防士の両足を切り裂いた。

「ふん!」

コペルはエンスの消防士の心臓部分を刀で突き刺した。

「ゴフッ!」

エンスの消防士は血を吐き、そのまま動かなくなった。

「よし!死亡確認!帰りましょうシノハラさん!」

「あ…ああ」

コペルに肩を借りながら何とも言えない表情を浮かべるシノハラだった。

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