淡彩のエア・ポケット

4月17日

体調が回復してきたので、イラストレーターの友人のYUKさんと遊ぶため有楽町に向かう。

途中、乗り換えの西船橋駅はがらんとしていた。普段の朝なら通勤のサラリーマンたちで混雑するはずのホームが、静まりかえっているのだ。一人も見当たらない。太陽の日差しの音が聞こえるくらいだ。あらためて、自分の休暇のありがたさを感じた。

有楽町ではJRの改札外で待ち合わせをする予定だったのだが、お互いの理解が合っておらず、通話をしながら相手の位置を探る。その様子はまるで、ドラゴンクエスト２の序盤において、サマルトリアの王子を探すがごとくだった。

帝国劇場前でようやく会うことができたが、互いにニコチン切れになっていた。スタバは全面禁煙のためビッグエコーに向かい、カラオケを喫茶店的に使ってお喋りをする。カラオケを出ると夕陽が差していた。夜にはさば銀で「さばサンド」を食べた。

そして絵の勝負をした。三回お題を決めて描き、倫理観に基づいて勝敗を決めるというものだ。テーマは、「ウサギ」「ロボット」「嫉妬」の三つ。三戦三敗だった。イラストレーター相手には、手も足も出なかったのだ。