第5話 性癖

I screamとIce creamの駄洒落を英語の授業で聞いたなあ。

痺れた頭で考えた。

氷で貫かれ悲鳴を上げ続けた喉を蜂蜜湯で温める。

彼は『可哀想な私』しか愛することができないと言う。

そんな性癖もあるだろう。

私は無理。

そう思っていた。

今、アイスピックを握り締めて、無性に彼が愛しい。

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