第3話 迷いの森

幼い頃遊んだ森。

歩いても歩いても出られない。

気配は感じるのに誰もいない。

疲れはて苔を枕に眠る。

もういい、と諦める。

回復してまた歩く。

300回以上繰り返して目が覚めた。

布団に入った翌日だった。


誕生日の度にそんな夢を見る。

「最近、穏やかになったね」

とよく言われる。

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