真田幸村と宮本武蔵

 真田幸村(さなだ ゆきむら)、27歳。髪は黒く短く、目つきは鋭い。戦においては勇猛果敢であり、その名は天下に轟いていた。幸村は戦に明け暮れる日々を過ごしていた。

 ある日、彼は見知らぬ男と出会った。その男こそ、剣聖と謳われる宮本武蔵(みやもと むさし)だった。武蔵は幸村に刀の使い方を教えることを申し出たが、幸村はそれを拒否した。


 ◆


 しかし幸村は、武蔵の剣の流れに興味を持っており、気になって仕方がなかった。後日、幸村は武蔵の道場を訪ねた。武蔵は幸村に、自分が京都で身につけたという神秘的な剣を見せた。

 幸村はその剣に魅了され、武蔵の弟子となることを決めた。だが、彼が知らなかったのは、その剣が呪われていたことだった。


 ◆

  

 幸村は剣の力に酔っていった。彼は戦場で敵兵を次々と倒していき、その勇姿は多くの者を魅了した。だが、剣の呪いは次第に明らかになっていった。幸村は次第に理性を失い、人間ではなく鬼と化していたのだ。

 ある戦の日、幸村と武蔵は対峙することになった。武蔵は幸村を止めるため、全力で戦ったが、幸村は武蔵を倒してしまった。


 ◆

  

 幸村は剣に支配されたまま、戦に明け暮れていた。武蔵の死によって彼は唯一のライバルを失い、ますます暴走していった。そして、ある日突然、幸村は姿を消した。

 後になってわかったことだが、幸村は自ら命を絶っていたのだという。彼が残したものは、ただ剣だけだった。その噂は、今も語り継がれている。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る