第25話 転校する? しない? (7)

 だから俺と大島との関係は、只の知人、ちょっとした知り合い程度なので。大島達が俺の家を不良の巣窟、溜まり場にする事はないからと説明をしたところで、また話しを元に戻すけれど。


 俺が二階で、下にいる二人……。俺の親父様やお袋様に悟られぬように、(うぎゃ、あああっ!)、(ぎゃぁあああっ!)と脳内で吠え、叫んでいると。


「あっ! 本当だ! 母さんの言う通りだ!」と。


「母さんは本当に偉いな……。儂がヨシヨシしてやろう」、


「ここが良いか? ここが? 母さん、この辺りが良いか~?」と。


 家の親父様は、俺が二階で勉強しているからと思い。息子の目が無い事を良い事に、自分達の夫婦仲が良くなる事……。自分がお袋様の事をⅠLOVEYOUなのだと主張し始めだしたみたいだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る