第14話 俺には幼馴染で、何故か気の合うあいつ、友人がいるから(3)

 だから家のお袋様も苦笑いを浮かべつつ、「でしょう」と言葉を漏らすぐらい。俺には、対ヤンキー用の切り札が、高校に行っても居るから。俺が高校生になっても、文部省推薦の基準服の詰襟制服を着衣していようが、クラス内で虐められる事はないのだ。


 そう、よくアニメや漫画で見かける事があるだろう。こういった台詞をね?


『〇〇は、他校の奴も恐れるような不良だけれど。何故か真面目な俺とは気が合い。アイツとは本当に仲の良い友人なのだ」と言った台詞……。



 俺の場合は更に強化版でね。家の親父様やお袋様が、今名前をあげていた健ちゃん事……。【大島健作】はね。俺とは家が近所の幼馴染要素まで備わる。俺にとっては、対虐め用の無敵の盾様、防波堤様になる。


 だって大島の奴は、俺の通っている【えのかわ高校】……。



 まあ、県内一のワースト高校なのだけれど。家の高校は噂によると、冬場になれば教室のストーブ以外の場所から火が……。



 そう焚火が平然とおこなわれるような高校でね。

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