第3話 飲み会のはじまり

先ほどニュースキャスターの仕事がおわり、今日はメンバーと女の子を招いて飲み会をすることになっている。


この家はメンバーがお金を出し合って借りた家だ。305ドルだ。比較的安めの一軒家で、住み心地もいいが少しボロい。

なので、壊れているところは自分たちで直さないといけない。

この前配管が壊れて、みんなでなおしたところだ。


海も近いので、立地はいい。


こうみえてアードマンは建築学科だ。この前建築模型コンテストでおおきな近未来的なビルの模型を作って大学で賞をもらったほどだ。おおざっぱと見せかけて器用だ。

ピーロは芸術学科だ。プラスチック学、モザイク芸術、フェイクアートなどを中心に学ぶ。珍しい学科だ。


夜、20時頃だった。誰もいないスタジオに女の子が覗き込んでいる。

それを見つけたアードマンは、声を掛ける。


やあ、レーニア。何してるんだ?


え!? あ、アードマンか。ビックリした。いや人が見えないから誰もいないのかなって。


あれ? 誰もいない? あーそういえば買い物行くって言ってたな。鍵閉まってる?


うん、閉まってるみたい。


そうか今開けるよ。


そういうと、アードマンは家の鍵を開けた。


その鍵特徴的じゃない?


この鍵? まあレトロだよな、1600年代ぐらいの鍵に見える。


たしかに。


まあ入れよ。あいつらはすぐ帰ってくると思う。


2人は家の中に入る。


中に入ると、すぐにリビングが広々とある。

右にトイレ&お風呂。リビングからまっすぐ、目の前の扉を開けるといつものニュースを流している、風景のあるスタジオがある。元々ベッドがあって、ベッドルームだった。ベッドは捨てた。捨てたというか、アードマンの力を借りて、ベッドの木の部分を使ってスタジオのテーブルを作って貰った。布は、テーブルや椅子に貼り付けて、いわばカーペット的な存在として使ってる。「テーブルカーペット」だ。


そういえば久しぶりだな、レーニア。親御さんは元気か?


この前会ったじゃん! 2週間前に。


あれ? そうだっけ? なんか1ヶ月ぐらい会ってない気分。


まあ気持ちはわかる。


このアードマンはレーニアとはおさ馴染みの妹だ。現在大学1年生、アードマンたちは2年生だ。だが、アリソンだけは大学3年生で、経済学科だ。1番年上となる。先程話した「おさ馴染み」の妹。誰の妹なのか、それはピーロだ。同じく大学2年生だ。アードマンとピーロはおさ馴染みで、家も近い。なので妹のレーニアとも仲が良い。アードマンの親とピーロの親も仲が良い。幼稚園からのおさ馴染みだそうだ。


アードマンとレーニアが話をしているところにあの3人が帰ってくる。


もう来てたのか!? 悪かったな。


と、ピーロが言う。


ピーロ、レーニアがずっと待ってたぞ。


一緒にいく予定だったけどな。


まあ早く行きたかったから。


と、レーニアが言う。


さて、お酒も買ってきたし、飲むか。


そうだな。


と、アードマンが言う。


これから飲み会が始まる。

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