第27話 もう不安でしかない

たくやとはよくわかんないまま日数がたつ。


たくやに呼ばれて部屋行って、エッチして帰る。

そんな関係で良かったのは最初の何回かだけだった。

お互いの気持ちいい事は全部知ってるのに、本当に知りたい事はわからない。

うちの事ほんまに好き?何番目?

1番って言ってくれても、それが本当だと思えない。

だって…2番じゃないの?

だんだん欲が出る。たくやの1番でいたくて、独占したくて。

でも、そんな事言えない。



学校では聞きたくないのにまなみちゃんがご丁寧にたくやとの事を話してくる。


エッチしようと思ったらコンドーム無くて、コンビニまで急いで買いに行ったけどサイズがなくてピチピチなの買って、結局断念してコンドームなしでエッチしちゃった、赤ちゃんできたらどうしよ〜って。次からはちゃんとしないとさせないって決めたんや〜…だって。


はぁ…聞いてて吐きそう。


うちとは2回目会いに行ってから、コンドーム付けてない。

ちゃんとつけたの初めてした日だけ。

いつも生で外出し。

たくやってそんなに誠実なやつなん?

それともまなみちゃんにはそうなん?


まなみちゃんが言ってる事、たくやに聞けない。

そんなん聞いたらめんどくさいから、もう来なくていいわって、ばっさり切られるんじゃないかな?


たくやとエッチしては泣いて。

まなみちゃんの話聞いては泣いて。




同じ頃、前に紹介するって話だったこうた君に初めて会った。

親友と遊んでるとこに親友の彼氏と一緒に合流。

高校中退して仕事始めたら、忙しくてなかなか時間が取れなかったらしい。

会ってみたら、確かに長瀬君似のイケメン。

話してみたらすごく優しい。

みんなの前でかおりちゃんストライク過ぎるから今すぐ付き合いたいって言ってくれた。

たくやのことが頭をチラついて、とりあえず友達になろうって事になった。

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