自分が読みたい小説をAIに書いてもらう手順

柴田 恭太朗

第1話 前口上

 年が明けてからはや四か月。ChatGPTやらBing Chatといった対話型AIから、AutoGPTやらCamelといった勝手に結果を自動生成するシステムなどなど、大規模言語モデルを使用したシステムが続々と公開されています。


 昨年末はChatGPTって何ソレ状態だったのに、いまや当たり前のように利用する社会になってしまいました。ホント早いよね。去年の秋は対話型AIどころか画像AIで驚いていたのに。ホント早い(2回目)。


 2か月前はAIで小説を書くなんて、まだまだだねーとか言ってヘソで茶を沸かしまくってました私。でもね、うかつなことを断言すると恥かく世界になっちゃいましたよ、進化の速度が速すぎて。


 ChatGPTに課金してGPT-4をチマチマといじっていたら、違う未来が見えて来てしまったので、急いでこれを書いています。


 常識は日々変わっていきますし、知り得たノウハウは秘蔵するのではなく、ガンガン公開して広く共有してしまった方が進化が(人間の進化も含めて)早まると思うからです。


 で、見えた未来というのがコレ。うかつに言っちゃいます。


『読者が小説を書く時代』


 出版社や物書きサイドからしたらイヤな未来ですが、もうAI絵でさんざん見てきたでしょ、このたった半年という短い期間に。


 AI絵でいうところの、自分が欲しい絵を自分で作る。あれが動画でも小説でも起こりますわ。たまたま学習のしやすい絵が一足早く完成したというだけのことなんです。


 そう遠くない将来(来月かも?来週かも?明日かも?)、読者が自分が読みたい内容の小説を簡単な操作で創作するようになると思いますよ。

 すでにAIはショートショートを書けます。短編が書けるなら、いずれ長編も書けるようになるんですよ、うかつに言ってしまえばね。


 ヤダねー、怖いねーという前に、我々物書きはAIをツールとして、どうしゃぶり尽くしたらいいのか、それを考えてみましょう。


 というわけで、AIに小説を書かせる手順を次以降で紹介します。

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