上司な妹〜事故に遭い意識不明の上司、俺の妹に精神を宿して日々を過ごす〜
真白よぞら
プロローグ 妹上司爆誕
あいつは、突然やってきた。
「本日から営業部の部長として働かせていただきます、幻中唄子です」
そう名乗る女は、俺こと幻中夢都が所属する営業部の上司として現れた。
「前任者の作業は引き継いでいるので、いつも通り作業してくれ」
そう冷たく言うと、並べられたデスク群のお誕生日席の位置に独立したデスクに腰を下ろす。
いつも座っていたかのようにスムーズに座るその人。突然やってきて平然と振る舞っている。そもそも新しい部長が来るなんて聞いてないぞ。
謎が多い人だ、周りのみんなもザワザワとしている。だが俺は知っている、この女の正体を。
なぜかと言うと――
「唄子、いつの間にそんなキャリア手に入れてたんだよ。というかいつの間に就職活動してたんだ?」
「お兄ちゃん……」
そう。目の前で偉そうに足を組むこの女は、この俺の実の妹である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます