指輪の話そのいち
それはただの玩具の指輪であった。
フリーサイズのチープなそれは、しかし妖精の国へと通じる鍵となるものだった。
大量生産された指輪たちの殆どはただの玩具として使われ、廃棄される。
いつかその本当の価値に気づく者が現れるまで、世界中に指輪は撒かれ続けるのだった。
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