ビー玉のお守り


陽光が輝く春の午後、学校の放課後、ベンチに座っていた陽菜は、緑豊かな公園を眺めながら想いにふけっていた。


彼女はクラスメイトの翼に片思いをしていたが、なかなか告白できずにいた。


そんなある日、陽菜は公園で見つけたひときわ美しいビー玉を拾った。


このビー玉は鮮やかな青と緑の模様が交差しており、太陽の光を受けるときらめいていた。


陽菜はこれをお守り代わりに使うことにし、翼への気持ちを勇気づけると信じていた。


次の日、陽菜はビー玉を持って学校に行った。


授業が終わった後、彼女は翼に話しかける勇気を振り絞り、放課後の図書室へ誘った。


翼は驚いた様子で、しかし笑顔で承諾した。


図書室で、陽菜は翼に自分の気持ちを告げた。


緊張しながら言葉を選んでいると、その時、ビー玉がポケットから転がり出してきた。


翼はそれを拾い上げ、目を輝かせて言った。「これ、すごくきれいだね。どこで手に入れたの?」


陽菜はビー玉が自分に勇気をくれるお守りだと話した。


翼は真剣な表情で、ビー玉を見つめながら言った。

「陽菜、君が好きだって言ってくれてうれしいよ。実は、僕もずっと君が好きでさ、でも勇気がなくて言えなかったんだ。」


二人はその後、お互いの気持ちを確かめ合い、付き合うことになった。陽菜はビー玉に感謝の気持ちでいっぱいだった。


月日が流れ、恋人同士の陽菜と翼は、公園のベンチでよく過ごす時間を楽しんでいた。


二人は公園で別れる際、ビー玉を使って約束を交わすことにした。

もしも将来、何か困難が起きても、このビー玉を見て思い出すことで、お互いを支え合い、乗り越えていこうという約束だった。


それからも、陽菜と翼の仲はますます深まっていったのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

愛のカタチ 木ノ葉丸 @chichimal

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る