第34話

と言うことで、


 「ご主人様何なりとご命令してください」


「未来様、私にも命令を」


「・・・」


「そんなこと言われても・・・」


「お願いします!!」


「未来様!!」


「・・・」


「えっと、じゃあ真川さんは部屋の掃除をお願い、日髪さんは風呂掃除をお願い」


 「・・・わかりました」


「・・・了解しました」


「・・・」



 そして二人は黙々と掃除をしている。


 「次の罰ゲームをお願いします!!」


「私も次の罰ゲームを下さい」


「・・・下さいはおかしくない」

 氷川さんの冷静なツッコミ 


 「いや、今したし、」


「お願いします」


「ください」

 二人の顔が俺に迫る。


「・・・私、主人より同期の方がハズレだったのかも」


 「でも、ほら実際奴隷になってから、毎日罰ゲームのようなものでしょ、だからほら今更命令とかきついなぁって」


「でも!お願いします!!」


「それでも下さい!!」


  もはや、電撃が走ってもおかしくない勢いで頼んでくる。


 「・・・」

 氷川さんは漫画を読んでる。


 「と言ってもなぁ、そうだ。」


「何か思いついたんですか?」


「何ですか?好きなように」


「・・・」


「コ・・コスプレ出来る??」


「コスプレ・・・ですか?」

  と氷川さんが真っ先に答えた。


 「うん、その小さい頃から憧れてて」


「確かにご主人様コスプレ好きですもんね」


「何で知ってるの??」


「前に携帯を借りた時に見ました」


「・・・」

絶望する。


 「今更消しても覚えてしまったので、遅いですよ!!」


「・・・グハッ」


幼馴染が止めを指す。


 「しかも幼女系コスですね。未来様」


グハっ、さっきから電撃が走ってないから、悪気がないのも辛い。

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