第5話

数時間後


「なんだ、ルルツ?俺に何のようだ?実験台にする気か?」とエリック


「実験台には変わりないけど、これは物凄いものだよ!自分が望む姿をイメージして取り込むことができるんだ!」とルルツ


「ほう。それは面白い。では、剣の使い手、そうだ。ソードマスターにしてくれ!」


「じゃあ、そのソードマスターの剣の使い方をこの壺を覗いて探してみてよ!」


「わかった。それじゃあ行くぞ...。」


そう言ってエリックは壺を覗いてみた。すると壺が「ピカ!」って光って底が割れて壊れた。


「ふぅ。わかった...。  あれ?壺が!」とエリック


「どうやらこの壺だとカルラのチャージで2回分しかもたないみたいだな...ブツブツ」とルルツ


「おい!ルルツ!おい!俺はわかったぞ!剣の真髄が!」とエリック


「じゃあ、その剣の真髄とやらを見せてくれよ」


「それじゃ外に行こうか。」


ルルツとエリックとカルラは外に行き、大きな石像の前にきた。


「俺はこの石像を切ることができる。」とエリック


「じゃあやってみてよ。」とルルツ


「見てろよ?...せいや!」


ピシっ!ゴゴゴゴゴゴゴ!と石像は斜めに切れてしまった。


「どうだ、ルルツ?剣の真髄は凄いだろ?」とエリック


「確かにそのソードマスターのクオリアが頭に焼き付いたのは間違いないけど、ポテンシャルはエリックが持ってるものだよ。だからできるんだよ。イメージだけじゃその力は発揮できないよ。でもおめでとう!あと、石像のことはちゃんとお役所に報告してねw」とルルツ


「あ、あの~。私のこと忘れてない?」とカルラが言った。


「あ、ああ、ごめんカルラ。ついつい研究結果に没頭してしまって。」とルルツ


「この魔女が見せてくれてるのか?」エリックが言った。


「ああ。全部この魔女ことカルラが見せてくれるものなんだよ。それをちょっといじってね。」とルルツ


「なんで私にはいいことがないの?」カルラがムスっとした。


「じょうちゃん、異端審問会にはかけないように俺が王様に報告しとくよ。なにしろ俺が証人なんだからね。異端審問会までお前が保護することになってんだろ?ルルツ。」とエリック


「うん。一応ね。この研究の成果は王様でもわかるはずさ。」


「だからなんで私にはいいことがないのって!」とカルラ


「カルラがこれを覗くと本当に死んでしまうかもしれない。だからやめておこう。それに王様から許可が出たらなんでも美味しいものを食べさせてあげるよ!」とルルツ


「本当?アルカデアのパンプキンクリームパフェが食べたかったの!それが食べたい!」とカルラ


「わかったわかった。」とルルツ


「さて、異端審問会でどうするかね?」とエリック


「僕はもうちょっと壺を改良して王様に見せるよ。」


to be continued...

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