第33話 特別編「メウ」

愛猫のメウが永眠した。

一緒に焼くものを用意した。


あまり使ってくれなかったクッション。

誕生日用に買っていた高級フード。

新しい猫じゃらし。


その晩、夢を見た。

メウが箱座りして、尻尾で床を叩いている。

ご機嫌斜めだ。


「ちょっとそこに正座」

「はい」


こんこんと説教された。


好きなのは段ボール。

いつものカリカリ。

ぼろぼろのぬいぐるみ。


「それから、一番大事なものが入ってない」


メウが大きくなり、私を押し潰した。


「メウ、く、苦しい」


目が覚めた。

首に毛布がからまっていた。


私は泣きながら笑って、

毛布にハサミを入れ、

猫用の毛布を作った。















ーーーーーーーーーー

いつもの2倍、2ツイート分の文字数で書きました。

呟怖ルール(タグ込みで1ツイート以内)に反してるので厳密には呟怖として扱われませんが、これは省略せず書きたかったんや…

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