第17話 道標
僕は、専用の指輪と言う物を取り出して右手の人差し指に差した。
指輪には、赤い宝石が取り付けられていた。
そこに、補填アイテムが吸い込まれていった。
それと共に、目の前に小さな妖精のようなものが現れた。
白いワンピースを着ている30cmほどの体躯。
透明で蜻蛉のような翅を常に動かして宙を浮いている。
髪は、緑のような青色のような・・・ああ、ティファニーブルーってやつか。
顔は整っている。
凄い美少女
「ソータさまですね」
「そうだよ、君は?」
「私は、この世界のナビゲーションをさせていただきますナビゲーターのクレハといいます。
私の姿は、ソータ様にしか見えません」
という事は場合によっては独り言になるのか。
気をつけないとな。
「念話的な機能はないの?」
「可能です」
「人がいる街中は、念話にしてもらおうかな。
まだ、初心者村だからここ出てからだけど」
「わかりました」
機械的ではなく、とても滑らかな会話ができる。
最近のAIはすごいなぁ。
-side 紅葉(クレハ)-
マジなんなんすか。
石動主任鬼すぎるっす。
補償作ってそのまま妖精役やれとか。
期間はいつまでなんすか?
都度アイテム作れってどういうことっすか?
ブラックすぎますって。
え、ソータがインしてる間、私もインしなきゃならないんすか!
それにしても、『イスルギ』と石動主任。
まさか、凄いまずいことしちゃいました?
主任の逆鱗触れて・・・私、殺される?
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クレハイメージ画
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