第5話祈りと供に

天に添える花があるのなら


どのような花があるのだろう


その花の名を誰も知らず


こうして詩を書いている


誰に送る訳でもなく書かせて貰っている


もし詩というものが花に代わるのなら


花の名もまた変わる


天に添える花を詩として送る事叶うならば


私もまた救われる


この詩を何としよう


願いの詩とでもしようか


自分勝手な男の詩とでもしようか


未だ決める事難しいけれど


祈りと供に死者へ送ります


いつか会える事を楽しみにしています

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