2023年4月18日 22:05
回転看板への応援コメント
こんばんは。作品を入れ替えての再びの企画参加ありがとうございます。主催者の島流しにされた男爵イモです。本作はブラックユーモアな雰囲気が全面に押し出されており、突拍子もない物語は魅力的で面白かったです。頑なに手を守る呼一に、ジャンプをさせてもらえない赤欅に白檜。当人らはいたって真剣なのに、思わずクスッと笑っしてしまう。そんなグロテスクでありながらもどこかシュールな展開の数々は、良い意味でおバカな作風を際立たせていたかと思います。この話運びや発想は、一篠次郎氏の作品を彷彿とさせるものがありました。気になった点は細かな表記でしょうか。まずは読点の多さ。特に序盤を構成する地の文で多く確認されました。一部抜粋「青櫨呼一が、そのサインポールから連想したものは、第一に、暴走したアナログ時計の長針、第二に、発狂したブレイクダンサーだった。」この冒頭の文の場合は「青櫨呼一がそのサインポールから連想したものは、第一に暴走したアナログ時計の長針、第二に発狂したブレイクダンサーだった。」このぐらいの読点の数が適切かと思われます。近代文学の趣を表現することが目的でなければ、読点は少なめの方が読みやすい印象です。次に呼一や白檜の呼び方。これは作中で、名前と代名詞の二つの呼び方が混在しています。名前で統一した方が無難ですね。最後にオノマトペの多用。これは韻を踏むなどの良い働きをしている部分があった反面、描写をくどくしている部分もあったと考えられます。同じ技法を多用すると、いかに秀逸であったとしても目新しさは確実に失われていきます。他にも端的な説明で済むはずの文章が、べたべたに飾られて読むのが負担になったりと。こうした技法は、ここぞというタイミングまで温存することをオススメします。そうすることで読者に「ここは笑うところだよ」と暗に伝えると同時に、より作者様の表現力の秀逸さが輝くとも考えられます。それでは、以上になります。渾身の力作をありがとうございました。
作者からの返信
島流しにされた男爵イモ 様お世話になっております。吟野慶隆です。コメントありがとうございます。>本作はブラックユーモアな雰囲気が全面に押し出されており、~ありがとうございます!面白いと感じてもらえたことほど嬉しいことはありません!>気になった点は細かな表記でしょうか。まずは読点の多さ。~実は私も最近は、自分の文には読点が多すぎやしないか、と思っていまして、少なくするよう心がけています。男爵イモ様の例文を見ましたが、やはりそちらのほうが読みやすいですね。>次に呼一や白檜の呼び方。>これは作中で、名前と代名詞の二つの呼び方が混在しています。名前で統一した方が無難ですね。なるほどです。この点については、自分では慣れてしまっていて読みにくさに気づけませんでした。ご指摘ありがとうございます。修正しようと思います。>最後にオノマトペの多用。~私としては迫力などの演出のつもりでしたが、逆に読みにくくしてしまっていたのですね。言われてみれば、たしかに、大して演出が必要でないシーン(アクシデントが起きる前の主人公たちが作業している場面など)でもオノマトペや凝った文章を使っていました。今後は使うタイミングを見極めることにしますね。このたびも、私の作品の分析、ありがとうございました!とても丁寧かつ有用な分析で、本当に助かります!つねづね、自作を批評してもらいたい、改善点があれば指摘してもらいたい、とは思っていたのですが、そのようなことのできる場面やウェブサイトはほとんどなくて、悩んでいました。もしかしたらまた、入れ替えで過去作を参加させていただくかもしれません。ただもちろん、参加作品数が多すぎると男爵イモ様の負担となってしまうことは重々承知しています。私はすでに2作品について分析していただきましたし、もし男爵イモ様の負担となってしまうようでしたら、次の私の参加作品はスルーしてもらっても問題ありません。
回転看板への応援コメント
こんばんは。
作品を入れ替えての再びの企画参加ありがとうございます。主催者の島流しにされた男爵イモです。
本作はブラックユーモアな雰囲気が全面に押し出されており、突拍子もない物語は魅力的で面白かったです。頑なに手を守る呼一に、ジャンプをさせてもらえない赤欅に白檜。当人らはいたって真剣なのに、思わずクスッと笑っしてしまう。そんなグロテスクでありながらもどこかシュールな展開の数々は、良い意味でおバカな作風を際立たせていたかと思います。この話運びや発想は、一篠次郎氏の作品を彷彿とさせるものがありました。
気になった点は細かな表記でしょうか。まずは読点の多さ。特に序盤を構成する地の文で多く確認されました。一部抜粋「青櫨呼一が、そのサインポールから連想したものは、第一に、暴走したアナログ時計の長針、第二に、発狂したブレイクダンサーだった。」
この冒頭の文の場合は「青櫨呼一がそのサインポールから連想したものは、第一に暴走したアナログ時計の長針、第二に発狂したブレイクダンサーだった。」このぐらいの読点の数が適切かと思われます。近代文学の趣を表現することが目的でなければ、読点は少なめの方が読みやすい印象です。
次に呼一や白檜の呼び方。
これは作中で、名前と代名詞の二つの呼び方が混在しています。名前で統一した方が無難ですね。
最後にオノマトペの多用。
これは韻を踏むなどの良い働きをしている部分があった反面、描写をくどくしている部分もあったと考えられます。同じ技法を多用すると、いかに秀逸であったとしても目新しさは確実に失われていきます。他にも端的な説明で済むはずの文章が、べたべたに飾られて読むのが負担になったりと。こうした技法は、ここぞというタイミングまで温存することをオススメします。そうすることで読者に「ここは笑うところだよ」と暗に伝えると同時に、より作者様の表現力の秀逸さが輝くとも考えられます。
それでは、以上になります。
渾身の力作をありがとうございました。
作者からの返信
島流しにされた男爵イモ 様
お世話になっております。吟野慶隆です。
コメントありがとうございます。
>本作はブラックユーモアな雰囲気が全面に押し出されており、~
ありがとうございます!
面白いと感じてもらえたことほど嬉しいことはありません!
>気になった点は細かな表記でしょうか。まずは読点の多さ。~
実は私も最近は、自分の文には読点が多すぎやしないか、と思っていまして、少なくするよう心がけています。
男爵イモ様の例文を見ましたが、やはりそちらのほうが読みやすいですね。
>次に呼一や白檜の呼び方。
>これは作中で、名前と代名詞の二つの呼び方が混在しています。名前で統一した方が無難ですね。
なるほどです。
この点については、自分では慣れてしまっていて読みにくさに気づけませんでした。
ご指摘ありがとうございます。修正しようと思います。
>最後にオノマトペの多用。~
私としては迫力などの演出のつもりでしたが、逆に読みにくくしてしまっていたのですね。
言われてみれば、たしかに、大して演出が必要でないシーン(アクシデントが起きる前の主人公たちが作業している場面など)でもオノマトペや凝った文章を使っていました。
今後は使うタイミングを見極めることにしますね。
このたびも、私の作品の分析、ありがとうございました!
とても丁寧かつ有用な分析で、本当に助かります!
つねづね、自作を批評してもらいたい、改善点があれば指摘してもらいたい、とは思っていたのですが、そのようなことのできる場面やウェブサイトはほとんどなくて、悩んでいました。
もしかしたらまた、入れ替えで過去作を参加させていただくかもしれません。
ただもちろん、参加作品数が多すぎると男爵イモ様の負担となってしまうことは重々承知しています。
私はすでに2作品について分析していただきましたし、
もし男爵イモ様の負担となってしまうようでしたら、
次の私の参加作品はスルーしてもらっても問題ありません。