小学生の頃の話

私は小学生のころ、ふと国語の教科書に載っている芥川龍之介の写真を観て、俺も教科書に載りたいと思った。それは芥川龍之介の書いた話が面白かったのではなく、その芥川龍之介の写真がかっこよかったのではく・・・・。


歴史に残る偉人になりたいと思って、教科書に載りたいと思ったのだ。それは盛大なナルシストだと認知はしている。だが、今表舞台に立っている人たちはどうだ。


私には、みんな盛大なナルシストだと思っている。そうでなければ、精神的にやっていけないのだ。


経営者、漫才師、ラッパー、ミュージシャン、モデル、タレント、画家、ダンサー。


どれもこれも両親や周りの人に今の自分がなりたいと言えば、鼻で笑われたり、止められたりするだろう。もし、自分のこどもがなりたいと言えば止める。


では、表舞台に立っている人たちは笑われない、どうしてかっこいいと思われるのかとそれは突き詰めているからだ。


そして、表舞台に立っている人はみな狂人だということ。その理由は成功者は成功するまで長い年月を努力で積み重ねていて今もなお続けているということだ。


ほとんどの人は1年以内で結果が出せなければその夢を諦めてしまうだろう。だが狂人は違う。狂人の原動力は自分の才能を信じている。自分のやっていることが楽しいという感覚を5年10年続けてやっているのだ。


そんな人達に追いつくのは途方もない努力をしないといけないのでやりたいことで一番になることは一旦諦めてほしい。やりたいことに関して重要なことはそのプロセス(過程)を楽しむことが重要な事を覚えておいてほしい。


やりたいことに対して楽しいこと、時間を忘れて熱中してしまうことを見つけてくれ。


あなたの熱中するものを見つけるのは私には出来ないこと。人それぞれやりたいことは違うもの。



俺はやりたいことはたくさんある。


芸人、ラジオパーソナリティー、映画監督、ミュージシャン、画家、役者、小説家、詩人。


どれか一つに絞らないといけないと思っていた。それでどれに適性があるのか調べた、四柱推命、姓名判断、エゴグラム。


だが、ほとんどは同じ答えが出た。職人気質、アーティスト志向の仕事、新しいアイデアがたくさんある仕事に就いたら成功します。と


私はその結果にうぬぼれていたが、性格的に社会不適合な人がよく出てくる結果という書き込みを見たことがある。私はその書き込みに納得がいった。


職人の人は好き嫌いが激しいがその物事に対しての情熱がすごい人が成れるものなので、常人には理解が出来ない。逆をいえば、何に対しても情熱を注いで無い人にこの結果出てきたら何も才のない、ただただ好き嫌いの激しい社会不適合者となる。実際そうだ。


潜在的社会不適合者というレッテルを自分に貼りながらやりたいことを決められない自分に落胆をしていたが、ネットの海を模索していると、リリーフランキーが悩み相談をしている記事をみつけた。


「役者がやりたいのですが、他の事もやりたくて本当に自分のやりたいことが見つからなくて悩んでいます。」という悩みに対して、リリーフランキーはこう答えていた。


「とりあえず全部やってみるといい。」

「わざわざ一つに絞るのではなくて、全部やってみてそこから合う合わないを振り分けるといい。一つの事だけに絞るとギャップと挫折をしたときに別の可能性を潰れてしまうので、やりたいことはとりあえず全部やって自分の適性を見つけてほしい。」


私はその言葉に衝撃を受けた。一つに絞るという固定概念に気持ちを押しつぶされてたからだ。


たくさんのものを平行してやるとすべて中途半端になってしまう。一つの事を集中してやっている人間のほうが上達も早い。と思っていたが、それは狂人が出来る事だと気づいた。


有名な話でメジャーリーガーのイチロー選手は学生時代、野球の部活が終わってみんな帰った後も素振りを暗くなるまでしていたというエピソードがある。常人にはとても無理な話である、もしできるという人があればその人は常人ではないとここで断言しよう。


やりたいことが見つからない人は、一つの物事に集中してやってきたことのない、もしくは惰性と義務でやっていたことが多いと思うのでとりあえず今実現できるやりたいと思っていることを今すぐにでもやるといいだろう。


私は今それを実行している。結果この作品を書くことになったし、プロセスを楽しんでいる。やりたいことをやると言うことは実際に楽しいのだ。問いたい。楽しいのになんで今すぐやらないのかと。




やりたいことをやっていると目に付くのが先駆者の存在だ。人には潜在的に競争する生き物であり、常に勝ち続けたいものだ。


だが、その道のプロに比べると自分の技術がまだまだで落胆することがある。だが、その考え方は捨ててほしい。


確かに先駆者のものを観て感銘を受けたり、やる気に満ちる事もあるが、そればっかりだと実際に自分がやってみて自分の技術不足というギャップに苦しめられる。それで経験するのが挫折だ。頭ではその筋の人には敵わないと思っているが、本能的にその人を超えたい、自分が一流でありたいという想いがあるため、その結果挫折をしてしまう。


そこで私が実践して、今現在やりたいことに対して長続きしている方法をお教えしましょう。


それは(やりたいこと=自分の世界)という考えだ。

・別名オタク理論とでも名付けよう。


シムシティといういわゆる箱庭ゲーム、それがわからないのであればマインクラフトでも構わない。それに例えて話をする。


この手の箱庭ゲームの楽しみ方は、自分に与えられた土地を発展させていって自分の手でどんどん進化させていくという過程を楽しむゲームだ。(この手のゲームの面白味を理解できないのであれば、こういう楽しみ方のゲームだと理解してほしい。)


そこにはどうだろう、張り合う相手も居なければ、競争をするものもない。多少問題が起きたとしても、自分で解決しようとする。終わりもないが成長させたい。その過程が楽しい。


これをやりたいことに置き換えてはどうだろうか、自分が楽しいからやる、自分が面白いと思っているものを自分で作る。張り合わない、ここが自分の箱庭(世界)。やるたびに自分が成長するから楽しい。


どんなに下手でも、自分の世界に入ってしまえば問題ない。他人が文句を言うこともあるだろうが、自分の世界は自分にしか理解が出来ない、他人には理解が出来ないのだ。他人のためにやっているんじゃない。自分が楽しいからやっているんだ。


そう思えば長続きします。あまり他人の評価は当てにしないでいただきたい。自分の世界は批判や競争なんてありません。自分に世界に酔って生きてしまえ。


現実とは狂人が作った他人の世界。その人の思惑と思想に合わせて作られています。決してあなたが楽に生きていけるようには作られていません。

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