第4話 どらほー !! 勝ったぞ !
「野球見るのって楽しい !! 」
そうだよ、そうでなければおかしい。
こんな感覚を、三月にWBCで存分に味わったじゃないか。
WBC優勝の興奮からの、開幕戦。小笠原の熱投にハラハラしながらの熱い逆転勝利
に、その気持ちが続いていた。
ところが、以後、「楽しくない、重苦しい」気分でドラゴンズの試合を見る日々が続
いてしまっていた。なぜなのか。
「一点取られたら、即敗戦」のようなおかしな気分。
カリステ・ビシエド・アキーノ・アルモンテと、外国人四人を入れ替えたりして並べ
たクリーンナップに、全く夢も期待感も、何も感じられない。
大島だけが元気で、福永や細川の打席が楽しみ……奮闘する投手陣には申し訳ないと
感じながらのDeNA戦では、福谷初回6失点はとても責められないと思ったり。
文句言いたいことが多々あり、立浪監督への不満とか爆発寸前。
友人にSNSで愚痴ったりと迷惑をかけた。
その気分の掃き出し口として、この駄文をカクヨムに書き始める始末。
あんな日々が嘘のように、今日は爽快な気持ちで試合が楽しめた。
アキーノ・石川昂弥・細川のクリーンナップ発表から上がったテンション、そのま
まに。
この試合、ツーベース一本ではあったが、昂弥効果があったのではないか。
あの7回、二死からの左翼線二塁打。
ここまでのドラゴンズなら、多少続こうが得点は難しかった。
「ツーアウトからじゃなくてさ……」溜息が出たことだろう。
事実、木下の打席を見ていた時にはその心配が頭をよぎらなかったわけではないが、
何か違う期待感をもって見てた。
そして、見事な三塁横を見事に破る二塁打 !!
やった !!
「昂弥に続け ! 」そんな気分が球場に蔓延していた気がした。
ビシエドには申し訳ないが、やっと打線の核ができた気がする。
いやあ、それにしても、「野球を見るのが楽しい」。
広島二回戦からの、そんな気分がまだまだたくさん味わえますことを祈っている。
どらほー !!
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