第4話

しばらくは休めたのかな、だけど親父がいつも俺を睨む視線が怖かった。




だから俺は出勤時間になると寝たふりをして顔を観ないようにごまかした。お前は働いてないのに、俺は働いてるんだぞといわんばかりの目線だ。背中越しでもそう感じたというよりも、わざと物音を出しているような感じだ。気が休まらない。


とうとう親父に呼び出しを食らった。


「お前みたいなクズ雇って貰えるだけありがたいと思え。」

「お前みたいなクズどこが雇ってくれるんだ。」

「住んでいるからには家賃を払え、月五万だ」


生活費と称して借りたキャッシング金額は薬代と食費で二十万に膨れ上がってた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る