第87話 ゆきだるまのターン

「ふぅ、……上手くいったな」


3人はタケルの持つ「闇の支配者ネット」というDEEPwebを経由したネットワークを使って探し当てた地下道で極楽会本部に潜入した。3人がタケルの舎弟の経営する企業が開発した「暗視コンタクトンズVZX」を装着して辺りを見回すと、地下道から繋がったその部屋は全面コンクリートで何も無く、まるでビルの駐車場のような雰囲気だった。


「それにしても臭ぇな」


「もぅ、意識しないようにしてんだから言わないでよ」


 鼻をつまむタケルをヤスエが軽く睨む。



「もう、今はそんなこと言ってる場合じゃないだろうが! 行くぞ」


 3人は、警戒しながらゆっくりとコンクリートの部屋を進むのだった。

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