なーんにもできないギャルが唯一できるコト【増量試し読み】

鈴木 大輔/角川スニーカー文庫

プロローグ

 最初に言っておく。

 この物語にはセンシティブなシーンがあります。

 具体的には語り部の俺と、物語の中心になる女子との、ちょいエロな描写があります。

 苦手な人はページを閉じてほしい。とはいえ年齢制限には引っかからないから、気にしない人はこのまま読み進めてください。


 それともうひとつ言わせてくれ。

 これはだ。

 知ってるか? 宝くじの歴史上、最大の当選額はおよそ二千億円なんだとさ。

 夢みたいな金額だよな?

 空想か妄想みたいなラッキーだと思うよな? アニメショップをビルごと、いや会社ごとお買い上げしても、まだ楽勝でおつりがくるんだぞ? 勝ち組確定、いきなり人生大逆転のアンビリーバボーだ。

 でもそんな当たりくじを引くヤツが、世の中には確かに存在する。

 その事実を前提にここからの話を聞いてもらいたい。



 前置きが長くなりました。

 不肖、嵐山新太あらしやましんた。語らせて頂きます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る