第12話 子供の適性と金のなる木の育て方
その後子供達と遊んだ私は、部長に連れられて孤児院近くの空き地に来ていた。
「ここは?」
「ここに施設を建てるんだよ。既に作業は発注済みだ、君には子供らでもお金を稼げる内職を考えてもらいたい。」
「子供でもできる内職ですか」
考えながら部長の屋敷に戻った私。創造神との約束を思い出しながら
「平和と娯楽。子供が明るくき生きれる世界・・・ゲームやお菓子それと絵本かな、子供服や小物も良いかも。」
思い付くままにノートに書き出す私、20程のアイデアを実現可能性で順位をつける、次に他の人と競争になっても問題ない順位とそのアイデアを書き加える。
私が初めに手をつけるべき仕事は
・柔らかいパン作り
・クッキーやケーキ作り
・型紙を使った洋服作り
・印刷機を使った安価な本作り
・薬草を育ててポーション作り
・街の中で人嫌がる汚い仕事をこなす
・革細工の小物作り
・端切れなどで作る人形
・石鹸やシャンプー作り
・子供の鑑定とその育成
の10項目だった。
ノートを部長に見せながら私自身でプレゼンをしてみると
「うまくいくかどうかはわからないがやるだけやってみたら。」
と後押ししてくれた。
空き地での施設作りは次の日から始まった。
私は毎日孤児院に向かい一人ずつ子供を鑑定すると
「貴方は〇〇が向いているようだけど、何がしたい?」
と本人の意見を聞きながらノートにメモしていった。
3日後私は、地球から持ち込んだ布や針と糸を縫製の本や型紙を見せながら、10人ほどの子供達と孤児院の子供用の服から作り始めた。
5日もすると一人3枚ほどの洋服が出来上がった。
「意外とこれは良いわね。次は石鹸とシャンプーよ。」
と言いながら本の絵を見せながら10人ほどで、こちらの素材を使いながら石鹸を作り始めた。
石鹸は汚れが落ちてさらには臭くないものが良い、そこで孤児院の畑でハーブや薬草の栽培も始めた。
薬草やハーブは、たまに魔力を与えると問題なく育つことを部長が教えてくれたので、魔力のある子供を集めて魔力操作と魔力の増加を指導しながら畑に魔力を与えた。
途中私の装備を取りに行き、5人の冒険者希望の子供を連れて森に向かってレベリングを開始した。
子供らのレベルは面白いほど上がりやすく、10日で中堅冒険者並みのなっていた。
「みんないい、私達はしばらくここを留守にするけど、教えたことを守ってみんなで協力するのよ。」
と言い聞かせて私と部長の合宿は終わりを告げた。
「部長、大丈夫ですよね。」
私は帰りの道すがら部長に尋ねた。
「さあ、それは神のみぞ知るだよ。僕たちはお手伝いをするだけ、それをモノにするのは彼らだから。」
というと私の頭を撫でながら
「予想以上に頑張ったね。次の夏期合宿が楽しみだ。」
「そうですね、私も楽しみにしておきます。」
と言いながら冒険者同好会の教室に戻っていた。
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