第14話 ユースティティア

俺を乗せた車は、ズィクタトリア、フェリックス州ユーストン市まで、行き、とある事務所まで連れて行かれた。

事務所のオフィスまで通されると、ソファと机があり、周りは黒服の人間が囲っていた。


「まあ、座りなさい、スカーフェイス」


先程の老人に促され座り、俺は聞いた。


「何で、俺を連れてきた」


「まあ、そう急くな、お茶でも飲んでくつろいでくれ」


黒服の一人がお茶を差し出してくるので、それを一飲みで、飲み干す。

今更、しびれ薬とか毒を盛ってもあっち側にメリットがない事を見越した事だった。


「ふふ、今更、毒とか混入してるとか考えてないようだな」


「何故、マークを殺した? 」


俺は老人に聞いた。

何で、あんな最期を迎えなきゃいけなかったのか、何故マークが殺されなければ、いけなかったのか、聞かずにいられなかった。

老人側からは間…があった後、その重たそうな口から、衝撃的な事を言う。


「それはだね、スカーフェイス、君がボスの子供の一人だからさ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る