帰省するはずだった息子
こんなご時世だ。
都会に住む息子とは久しく会えていない。だから、息子とのテレビ電話に私は少し舞い上がっていた。しかも、向こうから話がしたいと連絡がきた。
「母さん、本当にごめん。実は事故の賠償金が不足していてさ……」
振り込んだのは昨年の夏だった。
息子は今年もまだ帰ってきていない。
140字短編集・シリアス系 藤崎 柚葉 @yuzuha_huzisaki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます