見えない語り部

 嘘にまみれたこの世界。

 歴史を動かしたのは、ひとりの少女だった。彼女は人々の希望であり、絶望でもあり、唯一の真実の象徴であった。


「皆さん、始めましょうか」


 彼女は今日も人々に語る。隠された真実を、現実と夢の狭間の物語を。

 さあ、周囲をとくとご覧あれ。

 少女は、あなたのすぐそばに──。

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