140字短編集・シリアス系

藤崎 柚葉

夢への第一歩 ※

 この現状から抜け出す方法と、夢への歩き方を僕は知っている。

 僕に足りないのは一歩を踏み出す勇気だ。


「おい! お前はそこから離れるな!」

「頼む。そこにいてくれ」


 みんな何を焦っているのか。僕はこれから自由になるというのに。 

 さあ、記念すべき第一歩だ。


 僕はその足で学校の屋上から飛び降りた。

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