つばき少年



二月の空気は咳き込みそうで

外に出るのが少し億劫さ

薬飲まない駄目な僕は

いつも貴女を困らせる


貴女の紅に触れると泣きたくなる

赤い色は全部貴女のものだから

僕は椿になりたかった なれなかった なりたかった


意地悪好きな貴女が憎い

覚えたての煙草吹かせてみては

子供みたいねと楽しそう



貴女の紅に触れると泣きたくなる

赤い色は全部貴女のものだから

僕は椿になれなかった なりたかった なれなかった


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