インターネットシャットダウン:世界が孤立した日々

仙人小山

第1話 インターネットが止まった日

あの日から、何もかもが変わった。


それは、ある日突然起こった。私たちは、朝起きて普通に生活をしていた。テレビやスマートフォンなどのデバイスを使ってニュースをチェックし、仕事や学校に向かう前に友達や家族とコミュニケーションを取り合っていた。しかし、その日の午後、私たちは何かがおかしいことに気づいた。


まずは、スマートフォンがつながらなくなった。Wi-Fiに接続できないというメッセージが表示され、SNSやメッセージアプリも使えなくなった。しばらくして、私たちは街を歩いている人々がパニック状態になっていることに気づいた。彼らはスマートフォンやタブレットを持ち上げて、何かを確認しようとしていたが、何も表示されなかった。


私たちは、なんとか友達や家族と連絡を取ろうと、携帯電話に電話をかけた。しかし、通話がつながらず、すぐに切断されてしまった。私たちは、緊張しながら、これが一時的な問題だと考え、何度も何度も試みたが、つながらないままだった。


その日の夕方、テレビやラジオもつながらなくなった。私たちは、テレビ画面に映る「テレビ放送が中断されました。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」というメッセージに驚きを隠せなかった。ネットワーク接続が切断され、私たちは完全に孤立してしまったのだ。


私たちは、なにが起きているのかを知るために、外に出て情報を集めた。すると、人々がパニック状態に陥っていることを目の当たりにした。銀行や店舗のレジが使えなくなり、ATMにもつながらないという事態に陥っていた。道路や公共交通機関も混乱し、人々は家に帰ることもままならなかった。


私たちは、何が起こったのか理解できなかった。インターネットがなくては生きていけないと思っていた私たちが、いま、何もかもが停止してしまったのだ。私たちは、真実を知るために、市役所や警察署などの公共機関に行ってみたが、そこでも同じように機器が使えなくなっていた。警察官たちは、何が起こっているか分からないと答え、市役所の職員たちも同様の返答をした。


私たちは、完全に孤立してしまったのだ。情報が入らず、情報が出せない。何もかもが止まってしまったように感じた。一瞬、世界が終わったのではないかとすら思った。


その後、翌日からも同じようにインターネットが使えなくなっていた。私たちは、すでに普通に生活できると思っていたインターネットが、いかに私たちにとって欠かせないものであったかを知った。


私たちは、情報を共有し合い、連絡を取り合い、サービスを利用することで生活していた。しかし、それが全部なくなってしまった。私たちは、疑問や不安を抱えながら、一日一日を過ごすことになった。


その後、政府は対策を講じた。専門家たちが集められ、情報が収集された。しかし、何が原因であったかは未だに分かっていない。ただ、インターネットに関わる施設や装置が、ある一瞬にして全て停止してしまったということは確かである。


私たちは、何もかもがストップしてしまったあの日を忘れない。それは、私たちがいかに依存していたかを思い知らされる出来事であった。それ以降、私たちは、インターネットだけでなく、様々なものについても見直しをするようになった。


私たちは、何かが起きた時に、もっと準備をしなければならないと思うようになった。そして、私たちは、常に新しい技術や情報を学び、進化し続けなければならないということを改めて認識した。

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