夜
夜が孤独と肩を揃えて
玄関の隙間から染み込もうとしていたので
入り込んできたその先っぽをつまんで
ちぎった
→→→→→→→→(時間と事象の進行方向)
夜孤独 ド
孤独夜 ア
ちょうど、「夜」の「亠」の部分。
残りの「亻」と「(叉に類似した何か)」は
亠をちぎったときに引っ込んだ
握った手の中にはまだ温かいうねる亠がいて
それをどうにかしようとして
なぜかお味噌汁の具になった
初めて味わう独りの夜は
苦くて食べられたものじゃなかった
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