化物の晩御飯

荒れ荒んだ現代を生き居る

我々の心のうちには

恒に化物が巣喰っていて

恒に我々のことばと胸懐をたべて生きています


嬉しいときには陽の欠片を

怒れるときには焔の欠片を

悲しいときには泪の欠片を

楽しいときには花の欠片を


いつでもむしゃむしゃと貪っては

肇めから無い肚を満たそうとしています


深い心の騒めきが

いずれ何もないように止まり熄えてしまうのは

化物がそれを食べたからなのです


良い事なのか それは誰も知りません

悪い事なのか きっと誰も知りません

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