10-2

翌朝…。


S.A.「雀、ホラ、もう朝よ。出掛けんじゃなかったの?」


雀「おー、そうやった。しかし、その前に……」


丼「ごはん、まだ食べてないでありんす」


S.A.「あんた、そんだけ太ってんだし、一食くらい抜いても大丈夫でしょ?!」


丼「それは、ひどいでありんす」


灰かぶり「泣かないで、丼。一緒に食べましょ」


丼「(機嫌を直して)そうでありんす」


S.A.「現金なヤツ(と呟く)」


こおろぎ「S.A.さんもどうぞ」


R「~でR」


S.A.「ハイハイ(不機嫌そうに)食べるわよ」


30分後


S.A.「さぁ、出掛けるわよ」


丼「あ~お腹いっぱいになったでありんす……少し眠くなったでありんす」


S.A.「(少し怒って)あんたね、食べたら眠くなって、寝て起きたらすぐ『腹減った』って言うんだから……。もういいから、行くわよ」


雀「そやな。行こ行こ…」


こおろぎ「ハイ。私も行かせて頂きます」


R「…でR」


灰かぶり「丼、私は待ってますから」


丼「シンデレラ、ありがとうでありんす」と彼女に思わず抱きつく(というか抱いた?)。


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