140字小説集・ギャグ系

藤崎 柚葉

ノンフィクションには違いない

『これは何もできなかった僕の後悔と反省の日記だ』


 そんな書き出しで空白だった僕の日記は始まる。その後は約1ヶ月に渡る、怒涛どとうの展開とは無縁な懺悔ざんげの文章が延々えんえんつづられていた。

 読み終えた者は目の前の僕に向かって静かに告げる。


「これ、夏休み最終日にやったな? サボっていただろ」


 先生、鋭いね。

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