第20話 冒険者 (書き換え済み)
昨日聞けなかったアドバイスを受ける為にギルドに来ている。
手を出せない美女冒険者エルダさんが俺の前に座っている。
「しかし、凄いね、その『魔物使いのジョブ』一切戦わずに物が奪えるなんて」
「確かにそうですね」
取り敢えず、暫くは『魔物使い』これで行くしか無いな。
「全く戦わずに済むなんて、本当に凄いジョブだよね」
「そんな事ないよ…このジョブの欠点はこちらから攻撃を仕掛けると向こうも攻撃を仕掛けてくる事…そして本当に大切な物は奪えない」
「どう言う事?」
「そうだな、あくまで友好的になるだけだから、お金や武器は魔物にとって優先度が低いから持ち出せるけど、例えば繁殖に使う苗床女とかは大切な物だから、奪おうとしたその途端友好的じゃ無くなる」
万が一漏れた時の場合を考えて嘘を混ぜた方が良いだろう。
「それは被害者が居ても助けられない…そう言う事?」
「ああっ、これは言いたく無かったんだ…もし見殺しが出来なくて義務が生じるなら冒険者を辞めなくちゃならない」
「見殺し?!その場合は仕方ないよ!冒険者の命は自己責任、自分が助けられない場合は助ける必要はないんだから…可哀そうだとは思うけど勇者じゃないんだから仕方がないよ…私だって大切なのはパーティメンバーの旦那だけだよ、それ以外は『助けられる範囲』しか助けない。それも報酬になればだよ…報酬にならないなら、面倒くさいことはしない、それが冒険者だから恥じることはないよ。悟も同じで良いんだよ、悟も自分以外の命なんて『お金』で考えても恥じなくて良いんだ…当たり前じゃないか?冒険者なんだから まぁパーティメンバーを持ったら仲間を見捨てちゃいけないけどね」
良かった…それで良いのか
「それで良いの?」
「勿論、冒険者なんだから当たり前だよ! 無料で動く冒険者は居ない…当たり前のことだからね! 実際に私が死にかけても儲からないなら他の冒険者は助けず素通りする…そういう仕事だから…気にしないで良いんだよ」
「ありがとう、気が楽になった」
「どう致しまして」
こんなセクシー美女とパーティ組んでる旦那が羨ましい。
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