都合のいい友達ごっこ
7月も中盤に差し掛かった頃
ある出来事が起こった。
ひとりの女子生徒が、他の友達からハブられていた。
その人は、入学早々その友達と仲良さそうにしていたのに、
今となっては、ハブられ、ハブいてだ。
友達ってよく分からない。
私は、常にひとりでいるから別に苦ではないけれど
その人にとっては、苦だったのだろう。
すぐに、私のところにやって来た。
けれど、私は、思っていた。
その人の噂は知っていた。
自分が一番大好きで、
同じ好きな人を言ったら
物凄い対抗心を燃やしてくる自己中な人ってことを…。
結局は、友達と仲直りすれば
私は、さよならだ。
そして、私をいじめる側へと戻るんだって。
その人と連絡先を交換した。
けれども、連絡は来なかった。
別に待っていた訳ではないけれど…。
だったら、連絡しないなら
連絡先なんて交換しよう!なんて言ってこないでよ。
その人と一緒に行動したのは、
移動教室の時だけだった。
休み時間も、ご飯のときも
一緒になんて居なかった。
しばらく、そんな関係が続いた。
そんなある朝、教室に着くと
その人は友達と仲直りしていた。
そして、私と一緒に行動する事も一切無くなった。
そして、いじめる側へと戻った。
言ったでしょ?
その人は、ひとりで居るのが怖いんだって!
だからひとりでいる私を使ったんだって。
『結局は都合のいい友達ごっこだったんだよ!』
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