第6話 新人…類? ②

新人…類? ②


報告 1


レジ主任から新人、鈴木さんのホール週間の担当を引継ぎました三崎です。


ホールの各通路の説明がおわり、売り場で品出しを始めました。

その時の会話と、鈴木さんの様子です。


「鈴木さん、この値段の書かれた物をPOP(ポップ)といいます。このPOPには下の方に数字が沢山ありますよね。これはジャンコードといって、人間の指紋の様な物で一つ一つ商品によって数字が違います。私達には沢山の数字での確認は大変なので、数字の下5桁で商品の確認をします。」


その時は、真剣な顔をしていて、覚えてくれる気があって良かったと思いました。


類似商品でしかもジャンコードの数字も似ている商品で説明しました。


「鈴木さん、この商品とその隣の商品をとってみて。同じ会社の同じ製品なのでパッケージは一緒ですよね。違いは入っているグラム数とお値段、そしてジャンコードだけです。しかも、ジャンコードが下4桁は一緒です。」


この時も鈴木さんは、商品を手にして真剣に聞いてくれてます。


「たとえば、この小さい方180円の所に250円の商品が入っていたら、お客様は180円だと思いレジに行きますよね?でも実は250円でした。って事になったらお客様に対して多めにお支払いを請求してしまい、そのお客様にご迷惑をおかけしてしまいます。」 


「それを防ぐために、私達はジャンコードを下5桁で確認します。その後に日付けを確認て、日付けが近いのを手前に長いのを奥におきます。」


まだまだ真剣な表情をしています。


「大丈夫?じゃあ、この商品を出してもらってもいいですか?見当たらない時やわからない時は声をかけてね。」


私も一緒に同じ箱から品出しをはじめました。念のために、もう一度声を掛けます。


「鈴木さん、下5桁の確認と日付け確認をよろしくね。」


声を掛けた、その時にビックリ発言がありました。


「あのー、4桁じゃダメなんですか?」


一緒、頭が真っ白になりました。

私、類似商品で下4桁が同じ商品で説明しましたよ?間違えてしまってはお客様にご迷惑をおかけするって説明もしたはずですが??

おや?さっきまでの真剣な表情はなんだったんでしょう?頭が追いつきませんでした。


私の説明が悪かったのかしら???

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