スーパーの日常

青い石 aoiishi

第1話 商品入荷!

商品入荷



タララララン♬タララララン♬

只今の時刻午前10時。流行り曲のオルゴール音が流れる店内に一際明るい曲が突如として流れた。


あ、入荷の音楽だ。急いでバックヤードで荷受けしなきゃ!

今日も商品の入荷が始まった。

うちの店舗は入荷は1日3回、10時・1時・3時だ。

前日までに売れた商品と明日の特売商品の入荷だ。


飲料がスゴイことになってる。このお茶、まだバックヤードに30ケース以上あるのにまた入荷してる。こりゃ担当に確認しなきゃ!

胸元のマイクのスイッチを押して担当に呼びかける。

「一般食品さん、一般食品さんバックヤードまで来てください。」

「了解しました」との声と共に担当のパートのおばちゃんが顔をだした。


「古田さーん、お茶がまた10ケースくらい来てるけど、いいのー?大丈夫?」

問いかけると古田さんが顔をしかめた。

「あぁー、また主任が在庫を確認しないで特売発注したみたいだわ。冬でも真夏と同じ量を発注するから在庫が溜まってるのに…あとで他の店舗に移動メール送っておくわ。連絡ありがとねー」


ウチのスーパーは関西でも30数店舗あるスーパーなので、過剰商品や少ない商品などを社内メールで連絡して移動したりするのだ。


それにしても、なぜこんな時に店長も主任も休みなの?またパートの古田さんの仕事が増えてる。


マジ正社員って、正社員って肩書きにあぐらを掻いてて、尻拭いはパート?まぁ、他のスーパーより時給は高いからいいけど。

それにしても一般食品の主任様、在庫くらい確認してから発注してくれー、片付けも大変なんですよ。

ほんとマジで頼みます……

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