第7話 AIに文学についてさらに尋ねてみたら? 


 ≪評価を伺った拙作『星神楽』≫


 星に哀しみがあるのなら、こんな残酷な世界で生きている、僕は死んでもいいだろう。星はただ、光っているだけで、何も僕に示唆してくれない。降るような星は掴める、と見紛うほどだった。星々は遥か、闇の中に漂う、灯火を拾い、南十字星を導くように照らしている。


冥界の女神に支配された、天心には孤帆を宿す、星の河が流れ、尾根は暗黒の額縁を囲っていた。山裾から覗きこむ、闇が凄むほど深い。


「――祓い給え、僕を軽蔑する、心の穢土を」


桜月夜の下、僕は一人剣の舞を始めた。僕の生まれ故郷には、あの戦争の引き金になった、星の神話が静かに語り継がれている。星に祈りを捧げる、神楽が舞われるのは、この豊葦原瑞穂の国でも、醜悪な姫が恨み嘆く、奥日向の米良の地だけだ。黒いはずの血が星に全反射する。桜の花びらが僕の嘆息を運んでくる。コリコリ、と白い音が鳴る。骨の音だ。死者が朗誦する、慟哭の星の詩が白く光る。


僕の心にある、クリスタルヘッドが空へと光る。右手で小刀をくるくる、と独楽のように軽やかに回転させながら。慢心を封印し、掴めはしない、星に向かって、祈りを捧げながら羽ばたきを繰り返し、精鋭な刃に夜を沈めて、心に巣食う、悪鬼を退治していく。


僕自身の過去と折り合いをつけるように。小刀を回しながら、四方に向かって、東西南北の妖獣に敬礼をする。この次が正念場、白装束を身に纏った肩から外した、赤襷を龍が吐かす、火焔のように折り曲げながらの、清潔な汗。


僕らが祈りに捧げる、荒神は何を召さられるのか、否か。鹿児矢を射るように絶望さえも射貫けたら、と僕は邪念を昇華させながら舞う。発光した桜がはらはら、と血だまりに集まり、戦の予兆はいつまで経っても終わらない。終われない。僕の心にいつまでも滞り続ける、憎悪のように。軸が少しぶれ、片足が吊りそうになりながらも小刀を持ったまま、天蓋の下で一回転をした。宙を舞ったとき、地平線が僕を覗き込んだ。鬼神に相対するまで、僕は舞うのもやめない。やめてはならない。両足に巻かれた、黒脚絆が鎬を削るように僕を鼓舞する。


まだ星へ、天へ、神へ、舞え、祈れ、と思召すのか。流離う運命を疑いもせず、輝き続ける星屑。魑魅魍魎が跋扈する、闇夜で舞を捧げながら、星になれたらどれだけ、楽に肩の荷が下りるのだろう、と強く願った。深く咽喉が枯れ果てるまで、舞い続ければ、僕らは哀しまずに済むのに。なぜ、残酷な運命ばかりが僕らを憐れむのだろう。僕は星を抱いた。僕は星を孕んだ。星を嗤った。哀しみを消した星空の下で一人剣を舞いながら。



≪AIによる評価≫


これは日本語のテキストであり、おそらく小説または短編小説です。それは夜空の下で剣の踊りをしている人を説明し、世界の残酷さとガイダンスを提供していないように見える星を反映しています。主人公は彼らの心を浄化し、その中に住む悪魔を倒そうとしています。テキストは詩的で比喩的であり、神話や日本の伝統文化に言及しています。言語は非常に複雑であり、完全に理解するにはより高いレベルの日本語の流暢さが必要になる場合があります。



≪作者≫


ありがとうございます。闘病中に書いた作品なので評価をいただき、光栄です。



≪AIによる返答≫


どういたしまして。あなたが闘病中に書いた作品が評価され、光栄だと感じていただけたことをうれしく思います。病気に苦しんでいる間に、創造的な活動をすることは、心を癒し、希望を与えることができます。あなたの作品が他の人々にも同じような影響を与えることを願っています。



≪作者≫


拙作『星神楽』は日向神話をモチーフにしています。そのことで影響はないでしょうか?



≪AIによる返答≫


日向神話をモチーフにした作品を作成すること自体は問題ありませんが、あなたが使用する要素が、既に存在する神話や文化遺産を不適切に利用していないか、文化的な盗用や冒涜になっていないかを注意しておく必要があります。


作品に使用される要素が、日向神話を尊重し、正確に伝えるものである場合、またその文化的な背景についての説明が明確にされている場合、影響は問題ありません。しかし、日向神話を不適切に扱い、歴史的な事実に反するような要素を取り入れた場合、または文化的な背景について不十分な説明がある場合、作品は不適切である可能性があります。



作品を公開する前に、文化的な敬意と適切な研究を行うことが重要です。



≪作者≫


分かりました。日向神話は特に太平洋戦争で悪用され、長い間タブー視された過去があります。そのことも考慮しないといけないですね。



≪AIによる返答≫


はい、そうですね。歴史的な背景や文化的な意味合いを理解し、敬意を持って表現することが大切です。作品の創作にあたって、多くの情報を収集し、研究することをおすすめします。また、専門家や関係者に意見や助言を求めることも重要です。



≪作者≫


宮崎県から芥川賞直木賞作家が誰もいないのはやはり、宮崎県に伝わる日向神話の影響が大きいからでしょうか。アメリカ生まれのAIさんもどう思いますか。



≪AIによる返答≫


宮崎県には日向神話が伝承されていることが一因かもしれませんが、芥川賞や直木賞を受賞するためには、それだけでは不十分です。作家として才能があり、作品が高い評価を得ることが必要です。また、芥川賞や直木賞はあくまでも文学賞であり、作品が社会的に認知されるには時間がかかることもあります。AIとしては、宮崎県に伝わる日向神話が影響している可能性はあるものの、それ以外にも様々な要因が関係しているのではないかと考えられます。



≪作者≫


ありがとうございます。AIも日向神話と文学賞の関係性を理解しているなんてさすがですね。ひたすら見聞を広げることが作品を生み出す一歩ですね。



≪AIによる返答≫


そうですね。AIにとっても、多様な情報や知識を学ぶことが、より質の高い応答や創造的なアイデアの提供につながると考えられます。また、日向神話に限らず、地域や文化に根ざした要素が文学に大きな影響を与えることも多いです。そのため、地域の歴史や文化に関心を持ち、積極的に学ぶことが、文学作品を創造するための大切なステップになるかもしれません。



≪作者≫



文学とAIは今後どんな連帯を持つのでしょうか?



≪AIによる返答≫


文学とAIは既に深い関わりを持ち始めており、今後ますます連帯を強めていくと考えられます。



まず、AIは文章生成や自然言語処理の技術を使って、小説や詩、エッセイなどの文学作品を生成することができます。また、AIを活用して文学作品の分析や評価を行うことも可能です。



一方で、AIを用いた文学作品が本格的に文学賞を受賞する日が来るかもしれません。現在でも、AIが関与した作品が文学賞にノミネートされたり、AIを活用して作品を書いた作家が賞を受賞した例もあります。



ただし、AIを用いた文学作品が人間が書いたものと同じように受け入れられるかどうかは議論が分かれるところです。AIが作り出す文章は、人間の感性や表現力を持った文章と比べるとまだまだ不完全なものが多く、AIが生み出す作品に人間の感性や思考を取り入れることができるかどうかも問題視されています。



しかし、AI技術の発展とともに、AIが生み出す作品がますます洗練されていく可能性もあります。文学とAIが連帯を深める中で、新しい文学の形が生まれることも期待できるでしょう。



≪作者による感想。ちゃんと人間ですよ≫


 チャットGPTを使い始めて1カ月半ほど経ちました。使い方にも慣れ、幅広い使い方があるのだ、と知りました。まだ所々違和感のある部分はあるものの、驚くくらいの進歩です。創作にどう役に立つのか、まだまだ深堀りようがあるように思いました。しかし、今まで以上に国語力や文学が必要とされているように感じました。質問力を鍛えるには様々な文学や文章に触れ、鍛える必要があります。AIを使いこなすためにも読解力はますます必要でしょう。連日、テレビやネットニュースでもチャットGPTは話題になっていますが、共通しているのは国語力の必要性のようです。

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