4月21日 トリセツって曲でも作る?

 時間さえ経てば、問題が解決すると思っている自分がいる。この苦痛な時間さえ過ぎれば、またいつも通りになると。けれど現実はそんなことがなくって、ストレスは日々蓄積されていく。

 何を言っても無駄だと思ってしまう。自分の意見を主張しても、否定される恐怖心。多少なりとも尊重してほしい。尊重したうえで否定してほしい。私を見て。


 自分の欲しているものがわからずにいる。何がしたいの。どうしたいの。何を食べたいの、という質問さえろくに答えられない。

 ただ思い付く選択肢の中で、いくつかはうっすらと「これじゃない」という気持ちになれることは救いかもしれない。


⭐︎漠然とあるやりたいこと⭐︎


⭐︎文フリにまた出店したい

⭐︎何かしらの作品作り

⭐︎刺繍をしてみたい

⭐︎服も縫ってみたい(ミシンを使いたい)

⭐︎激かわッ!夢のワンピースッ!を作りたい

⭐︎服を染めたい

⭐︎zineを作りたい

⭐︎花と野菜を育てたい

⭐︎楽器を弾きたい

⭐︎絵を描きまくりたい(色を使いたい)

⭐︎人と会いまくりたい

⭐︎ピクニックしたい

⭐︎友人と歩きまくりたい

⭐︎ライブ(コンサート)に行ってみたい

⭐︎曲も作ってみたい

⭐︎俳優オーディションに挑戦してみたい

⭐︎本格的なモデル撮影をやってみたい

⭐︎ランウェイ歩いちゃう?

⭐︎海外を旅したい

⭐︎レズビアンバーに行ってみたい

⭐︎ポールダンスを生で見てみたい

⭐︎本格的なコスプレをしたい

⭐︎狂ったようにお菓子作りをして、友人たちを呼んでティーパーティがしたい

To be continued…


 リストを読み返すと、意外とどれも出来ちゃうものばかり。でも母の存在が怖くて歩み出せない。

 母との決別という道も有りなのでは?(怖い)

 なんで怖いんだろう。

 一人になるかもしれないから?


 高校に上がってすぐ、父が亡くなった。今でも父の名前を呼ぶ母の声を思い出せる。心臓マッサージをした手のひらの感触も。崩れ落ちそうになった自分の足も。「救急車!」と叫ぶ叔母の声も。近付いてくるサイレンの音も。開いた扉から流れ込んだ外気も。自分という存在の無能さも。

 母と二人きりでこれから暮らすんだって思っていた矢先。顔は知っているけど、その他はろくに知りもしない男性が家に居座るようになった。父の病を知った時から、母は咳が出るようになっていた。(ストレスでなると言っていたけど、きちんと診断してほしい)亡くなってから悪化したのを見かねて、そいつは母を外に誘った。

 その間、私はひとり。

 ひとりは怖い。よくない考えばかりが浮かぶから。同じ理由で寝る前の時間も怖い。でも「寝る時間」と同義語の「夜」は怖くなかった。

 夜は昼よりも私を尊重してくれる。

 ベットに手足を広げて大の字になるように、私の世界を広げてくれた。それは文章を生み出し、感情を彩らせた。暗闇ほど色で溢れる場所はない。閉じられたカーテンほど安全に感じる場所はない。


 夜は私の強い味方。


 ⭐︎今日の曲⭐︎

 Florence + the Machine - My Love

 https://youtu.be/h9CNGPy11Jc

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